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 大幅に水質が改善された一級河川…ベスト3は猪名川、利根運河・市田川、荒川

発表日:2024.07.09


  国土交通省は「令和5年 全国一級河川の水質現況」を発表した。同省は毎年7月の河川愛護月間に、前年の全国一級河川における水質調査の結果(BOD値)を取りまとめ、概要パンフレットや詳細な報告書、地域ブロックごとのデータなどを公表している。本年は北海道の後志利別川(シリベシトシベツガワ)をはじめ、全国17河川を「水質が最も良好な河川」として紹介している。そのうち荒川(福島県)・川辺川(熊本県)・五ヶ瀬川(宮崎県)は、10年以上、全調査地点のBOD年間平均値およびBOD75%値に基づく定義を満たし続けている。一方、過去10年間の水質改善状況(指標:水質改善幅)については、淀川水系猪名川(5.4 mg/L)、利根川水系利根運河・新宮川水系市田川(共に3.1 mg/L)、荒川水系荒川(3.0 mg/L)、大和川水系曽我川(2.4 mg/L)を高く評価している。全国一級河川において環境基準を満足した調査地点は96%(857地点/890地点)となった。排水規制や下水道整備のみならず、各地域や家庭での生活排水の汚れを減らす取り組みや、流域でのクリーン活動等の貢献が大きいと考察している。

情報源 国土交通省 報道発表資料
機関 国土交通省
分野 水・土壌環境
キーワード BOD | 一級河川 | 環境基準 | 水質改善 | 荒川 | 河川愛護月間 | 猪名川 | 利根運河 | 市田川 | 全国一級河川の水質現況
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