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 竹中工務店、建物計画用の将来気象データ「Met.box」を公開

  竹中工務店は、九州大学・エクセター大学およびウェザーニューズと共に、気候変動シナリオ別・年代別・地点別の将来標準気象データを集約した建物計画用ツール「Met.box（メットボックス）」を開発した。気候変動を見据えたまちづくりや気候変動影響を考慮した建物計画への変容が求められている。「Met.box」には、標準的な気温や湿度のデータと、熱波や豪雨といった極端現象のデータが含まれている。標準データは、建物のエネルギー消費量やCO2排出量、快適性の評価に使用され、極端現象のデータはリスク評価に役立つ。全国約840地点を網羅した2090年までの予測データが、IPCCの気候変動シナリオに基づいて算定されており、既にリリースしているZEB設計ツールとの併用も想定している。同社の専用ウェブサイトにおいてデータセットの一部と利用規約を公開している。建物計画を取り巻く自然・社会環境の変化を独自に予測し、ライフサイクル全体での評価を踏まえた提案活動、ひいては多様なデータ活用者との連携や協業を目指す方針だ。