北海道大学大学院地球環境科学研究院の根岸教授らの研究グループは、札幌市を流れる豊平川の河床から湧出する地下水の特性と河川への影響を解析した。その結果、札幌市中心部の中流区間で見られる地下水は標高約200mの低地由来であり、過去に存在していた支流の合流部と重なることが判明した。また、この地下水は硝酸態窒素に富み、都市化の影響を受けていると考えられる。さらに、地下水の湧出が河川内の一次生産を高め、河畔の無脊椎動物の個体数増加に寄与していることも明らかになった。これにより、都市化によって失われた支流が現在も河川と河畔に影響を与えていることが示された。本研究成果は、都市河川の環境管理に貢献することが期待される。
情報源 |
北海道大学 プレスリリース(研究成果)
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機関 | 北海道大学 |
分野 |
自然環境 水・土壌環境 |
キーワード | 生態系 | 地下水 | 環境管理 | 都市化 | 無脊椎動物 | 一次生産 | 硝酸態窒素 | 豊平川 | 河床湧出 | 支流 |
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