東京都は、再生可能エネルギーの活用を拡大し、脱炭素化を図る「ゼロエミッションアイランド」の実現を目指し、島しょ地域における先駆的な再エネ機器の小規模実装を推進するため、民間事業者からの公募を開始した。今回の取り組みは、大島町と小笠原村で実施される。―――大島町では、地中熱利用設備を小規模で実装する取組が行われる。具体的には、地中熱ヒートポンプを活用した温泉の加温や温泉施設の空調への利用が検討されている。実施場所は愛らんどセンター御神火温泉であり、事業期間は令和6年度から令和7年度までの2年間である。東京都はこの事業に対し、最大413,000,000円の負担を予定している。一方、小笠原村では、小型風力発電設備の小規模実装が計画されている。避難所施設などに小型風車を設置し、災害時の活用や再生可能エネルギーの普及啓発を図る。実施場所は地域福祉センターや奥村交流センターなどで、事業期間は同じく令和6年度から令和7年度までの2年間である。東京都の負担額は最大119,000,000円となっている。―――これらの取り組みは、島しょ地域の特性を活かし、再生可能エネルギーの普及と脱炭素化を推進するものであり、地域の持続可能な発展に寄与することが期待されている。