琉球大学理学部のライマー教授らの研究チームは、2020年12月に実施した深海調査において、北西太平洋の西マリアナ海嶺の沖合海底自然環境保全地域で、約7,000年生きていると推定される巨大なツノサンゴ目のサンゴ群体を発見した。―――研究チームは、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の海底広域研究船「かいめい」と無人探査機「KM-ROV」を用いて、525メートルの深海で通常の数倍のサイズを持つツノサンゴ類の一種Leiopathes cf. annosaの巨大な群体を発見した。この群体は高さ約308 cm、幅441 cm、基部の直径が28 cmに達し、成長速度から年齢は約7,000年と推定された。このツノサンゴ類は地球上で最も長寿の海洋生物の一つである可能性がある。また、深海生態系の理解や海洋保護区の保全に向けた重要な一歩となる発見だ。研究チームは、深海の生態系において生物が失われた場合、回復に非常に長い時間がかかることを示し、海洋保護区の適切な管理や違法漁業からの保護に向けた対策を強化する重要な契機になると述べている。
情報源 |
琉球大学 研究成果
海洋研究開発機構 プレスリリース |
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機関 | 琉球大学 海洋研究開発機構 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 生態系 | 海洋保護区 | 深海 | サンゴ | 環境保護 | 保全 | 長寿 | 無人探査機 | 海山 |
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