東京農工大学、大阪公立大学およびクイーンズランド大学の国際共同研究チームは、天然林の消失がキツツキの生息数とその生態系での役割に与える影響を評価した。──キツツキ(woodpecker)は、樹洞を作ることで他の鳥類や哺乳類の営巣に寄与し、昆虫を捕食することで木の健康を保つ役割を果たしている。本研究では、キツツキの生息数や行動を観察することで、森林の生物多様性や健康状態の評価している。その結果、天然林の消失に伴うキツツキ生息数の減少が確認され、キツツキが死木や老齢木に穴をあけることで倒木が進み、森林の更新を促進していることが確認された。──本成果は、キツツキが森林生態系の維持に不可欠な存在であることを裏付けたものであり、天然林の消失・断片化に歯止めをかけると同時に、1950年代から1970年代にかけて造成された人工林の管理が極めて重要となってくることを示唆している。
情報源 |
東京農工大学 プレスリリース
大阪公立大学 プレスリリース |
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機関 | 東京農工大学 大阪公立大学 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 生態系 | 森林管理 | 環境問題 | 伐採 | 人工林 | 天然林 | キツツキ | 倒木 | 樹洞 |
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