沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究チームは、X線マイクロトモグラフィーを用いて非侵襲的に12種の新種ゾウムシを発見することに成功した。これらの新種は日本、マレーシア、ベトナム、台湾で見つかった。特に、日本ではオオダルマクチカクシゾウムシ(Aphanerostethus magnus)とニッポンダルマクチカクシゾウムシ(Aphanerostethus japonicus)が発見され、後者は沖縄のやんばる国立公園でも確認された。X線マイクロトモグラフィー技術により、ゾウムシのクチクラを覆う鱗片を仮想的に除去し、種間の形態学的な違いを明らかにした。本研究を通じて、X線マイクロトモグラフィー技術は、従来の光学顕微鏡やDNAバーコーディングと組み合わせることで新種の発見に大きく貢献できることが証明された。本研究成果は学術誌『Zookeys』に掲載されている。筆頭筆者であるルイスさんは、「これらの新種のゾウムシは日本の自然遺産の一部であり、発見し命名することが生物学的な理解への第一歩となる」と述べている。
情報源 |
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機関 | 沖縄科学技術大学院大学(OIST) |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 自然遺産 | クチクラ | DNAバーコーディング | 新種発見 | X線マイクロトモグラフィー | ゾウムシ | 形態学的違い | 鱗片除去 | 非侵襲的技術 |
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