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 巻貝の捕食者検知能力が低下⚠️マイクロプラスチックの新脅威

発表日:2024.11.08


  京都大学フィールド科学教育研究センター・中野准教授と仏リール大学・Seuront教授の共同研究グループは、マイクロプラスチックが海産巻貝類マツバガイの捕食者を検知する能力を著しく低下させることを明らかにした。マツバガイは外套触角を通して、捕食者である肉食性巻貝類のイボニシやシマレイシダマシの使用する酸を科学的に検知して防御行動を取ると考えられているが、マイクロプラスチックに曝した海水に浸した場合、捕食者の接近を検知することができなくなった。また、実験に使用したポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)と生分解性プラスチックであるポリ乳酸(PLA)のうち、特にポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミドの影響が大きいことも分かった。この研究成果は、国際学術誌「Publications of the Seto Marine Biological Laboratory」にオンライン掲載された。──中野准教授は「これまで高校生対象の臨海実習において、マツバガイの防御反応の観察実験を行ってきました。マイクロプラスチックがマツバガイの捕食者の探知能力を低減させるかもとふと思いつきでやった実験でしたが、実際に実験をやってみるまで、ここまでマイクロプラスチックの影響が大きいと思っていませんでした。海洋へのプラスチックの流出についてしっかり対応していく必要があります」と述べている。

情報源 京都大学 最新の研究成果を知る
機関 京都大学
分野 ごみ・リサイクル
自然環境
キーワード ポリ乳酸 | 環境影響 | 海洋生態系 | ポリプロピレン | ポリエチレン | マイクロプラスチック | ポリアミド | 捕食者検知 | マツバガイ | 防御行動
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