東海大学海洋科学博物館の冨山学芸員らは、日本で2例目となる珍しい深海魚Eustomias pariniを駿河湾で発見した。この発見に関する論文は、日本魚類学会発行の学術誌『魚類学雑誌(オンライン版)』に9月20日付で掲載された。E. pariniはワニトカゲギス科、ホテイエソ亜科に分類され、アメリカ・ハワイ諸島以西の太平洋に分布している。2001年に外国人研究者によって新種記載され、日本では小笠原諸島近海で1例目が採集されていたが、日本人研究者には見落とされていた。今回の発見を受け、冨山学芸員らは新たな標準和名「マツバセンコウホシエソ」を提唱した。この和名は、本種の下あごのヒゲの形態が松葉状の火花を散らす線香花火を連想させることに由来する。温帯域における本種の発見は初めてであり、分布の北限は従来よりも約1,260 km更新された。冨山学芸員は、「生物分類学は生物多様性を解き明かす上で基礎となる重要な学問であり、未知の事実に触れる喜びは大きい」とコメントしている。
情報源 |
東海大学 News & Events
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機関 | 東海大学 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 分布北限 | 駿河湾 | 標準和名 | 深海魚 | 生物分類学 | ワニトカゲギス科 | ホテイエソ亜科 | Eustomias parini | 学術誌 |
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