配合飼料の製造・販売事業等を展開しているフィード・ワン(本社:横浜市西区)は、乳牛の呼気に含まれるメタンを削減する飼料開発に向けて実施した調査の結果を「日本畜産学会第132回」で発表した。主な発表内容は、米国製の牛呼気メタン測定機「Green Feed」を日本で初めて導入したことと、その測定精度にかかる検証結果。福島県いわき市のいわきリサーチセンターにGreen Feedを導入し、農研機構が推奨するスニファー法との測定値の相関性を確認した結果、牛の自然な行動を妨げずに、少ない作業負担で、メタン排出量を高精度に測定できることが確認された。また、個体毎の飼料摂取量を測定できる機器・装置と連携させることで、メタンの発生量と飼料摂取量を関連付けて分析することができることも分かった。──牛の呼気に含まれるメタンは、CO2の約25倍の温室効果があり、畜産業におけるメタン排出削減は地球温暖化を緩和するための重要な課題である。この装置の導入・普及により、実際の生産現場に即したメタン低減技術や、メタン排出抑制に資する新たな飼料開発が加速するかもしれない。
情報源 |
フィード・ワン NEWS
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機関 | フィード・ワン(株) |
分野 |
地球環境 環境総合 |
キーワード | 温室効果ガス | 環境負荷低減 | 生産性向上 | 持続可能な畜産業 | 高精度測定 | メタン削減 | 酪農家 | Green Feed | Smart Feed | スニファー法 |
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