照明・光環境技術を得意とする岩崎電気は、フレキシブル太陽電池や無線給電、直流LED照明を実装した「多目的街路灯(エネルギーポール)」の実証実験を福岡県糸島市で開始する。エネルギーポールは、街路灯としての役割を果たすだけでなく、ドローン用無線給電ステーションや非常用臨時電源スポットとしても機能する。また、再生可能エネルギーによる自立運転により、通常時・非常時ともに変わらない光環境を提供することができる。ドローンによる災害時のインフラ監視やスマートフォンなどの小型機器の充電も想定されており、今回の実証実験では、基本的な性能の検証を行った後に、2026年を目途にドローンの運用方法を含めた総合的な検証を行う予定だ。 ──実証実験は、同社とDC Power Vil.(本店:東京都港区)、ワイヤレス給電等の専業メーカー・ビー・アンド・プラスが連携して行う。糸島市は「糸島サイエンス・ヴィレッジ構想」を推進しており、3社の取り組みは持続可能な地域電力の供給・利活用を意識したものとなっている。