東京都立大学と森林総合研究所らの研究チームは、植物由来の微細繊維状セルロース(MFC)をゲル化剤として用いた生分解性ハイドロジェルベイト剤を開発した。このベイト剤は、従来の合成樹脂製ハイドロジェルベイト剤と同等の効果を持ち、外来アリ類の防除対策における利用が期待できるという。これまでの外来アリ類防除には高吸水性ポリマーを基材とするハイドロジェルベイト剤が利用されてきたが、「合成樹脂の環境残留」が問題視されていた。今回開発されたMFCハイドロジェルベイト剤は「生分解性」で、地面にまいた後も回収の必要がないため、持続可能な防除ツールとして注目されている。八丈島で行われた実験では、アシジロヒラフシアリの働きアリを効果的に集め、駆除できることが確認された。
情報源 |
東京都立大学 報道発表
森林総合研究所 プレスリリース |
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機関 | 東京都立大学 森林総合研究所 八丈町 (株)アグリマート イカリ消毒(株) |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 環境負荷 | 持続可能 | 防除 | 生分解性 | ベイト剤 | MFC | セルロースナノファイバー | 外来アリ | ハイドロジェル | アシジロヒラフシアリ |
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