大阪大学大学院工学研究科の森教授らは、CO2を都市ガスの主成分であるメタン(CH4)に変換する金属製自己触媒反応器(SCR: Self Catalytic Reactor)を開発した。CO2と水素(H2)を反応させてメタン(CH4)を生成する「メタネーション反応」が注目されている。メタネーション反応はルテニウム(Ru)によって触媒されることが分かっているが、反応を促進するために20気圧の加圧が必要だった。──森教授らが開発した触媒は、1気圧140ºCという穏やかな条件下で、選択的にCO2の活性化を実現できる。また、220時間の長期安定性も確認されており、触媒の作製においてレーザー金属3Dプリンティング技術と表面改質技術を組み合わせることで、粉末状触媒の局所構造を再現できる。カーボンニュートラルへの貢献はもとより、省エネ、堅牢性、拡張可能性など、マテリアルサイエンス分野に多大な波及効果をもたらすことが期待される(掲載誌:Nature Communications)。
情報源 |
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機関 | 大阪大学 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 温室効果ガス | 都市ガス | カーボンニュートラル | メタネーション | ルテニウム触媒 | 低温反応 | 金属3Dプリンティング | 自己触媒反応器 | マテリアルサイエンス | CO2リサイクル技術 |
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