日本航空(JAL)、JALエンジニアリングおよびドイツのMaeve Aerospace GmbH(以下「Maeve」)は、電動ハイブリッド航空機「MAEVE Jet」の開発に向けた基本合意書(MOU)を取り交わした。──MAEVE Jetは、ガスタービンエンジンと電気モーターを組み合わせた電動ハイブリッド方式を採用している。従来機と比較して燃料消費量を40%削減することができる(JAL・Maeve調べ)。CO2排出量の大幅な削減が期待されており、実際に就航することになれば、航空業界における環境負荷低減の新たな選択肢が増えることとなる。
今回の合意に基づき、3社は日本国内での運航に必要な仕様や空港インフラ、運用方法、整備体制、MRO(整備・修理・オーバーホール)事業の構築などについて協議を進める。また、JALグループは航空機の耐空性や信頼性を高める新たな設計システムの構築にも貢献する方針である。一方、合意に至るまでの背景には、航空業界における脱炭素化の潮流と、地域航空ネットワークの維持・発展という社会的要請がある。また、日本は島国であり、航空機による移動が不可欠な地域も多いため、環境負荷を抑えつつ持続可能な航空ネットワークを構築することが急務となっている。──JALの小山執行役員は、「MAEVE Jetは環境負荷を軽減しつつ、経済効率を高めるソリューションであり、JALのリージョナルネットワークに最適な選択肢の一つ」と述べている。また、JALECの濱本隆士社長は、「整備領域での専門性を活かし、安全性と効率性を支える体制を構築する」と語った。MaeveのCTOであるMartin Nuesseler氏も、「脱炭素燃料や新たなインフラ投資を必要とせず、早期に影響を与えるソリューションを開発するという共通のビジョンを持っている」と述べている。
情報源 |
JAL プレスリリース
Maeve Aerospace GmbH: Read about us in the news |
---|---|
機関 | 日本航空(株) (株)JALエンジニアリング Maeve Aerospace GmbH |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 脱炭素化 | CO2排出削減 | 電動ハイブリッド航空機 | 航空ネットワーク | 燃料削減 | リージョナル航空 | 航空機設計 | 空港インフラ | 整備体制 | 持続可能なモビリティ |
関連ニュース |
|