東京ガスと東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)は、グループ拠点のCO2排出量削減を目的として、東京ガスが扇島LNG基地内に建設した太陽光発電所「RYM扇島太陽光発電所」から、TGESが運営する都内複数の地域冷暖房センターへの電力供給を開始した。
本発電所は、東京ガスが自社用地に設計・建設した初の太陽光発電所であり、発電端出力は約3MW、敷地面積は約5ヘクタールに及ぶ。工事は大和エネルギー株式会社および佐田道路株式会社などが請け負い、2025年8月8日に引き渡しが完了した。東京都環境公社の「再エネ電源都外調達事業(都外PPA)」の枠組みを活用しており、設置地域である横浜市では、小中学校を対象とした再生可能エネルギーに関する教育支援活動も実施される。
東京ガスグループは、経営ビジョン「Compass 2030」において「CO₂ネット・ゼロへの挑戦」を掲げており、今回の取り組みはその一環である。資本効率や投資規律を意識しつつ、地域社会との連携を図りながら再生可能エネルギーの導入を推進している。なお、東京ガスグループは本年10月に創立140周年を迎える。――本発電所の稼働により、グループ内での再生可能エネルギー活用が進展し、都市部における地域冷暖房の脱炭素化に寄与する体制構築が図られたと訴求している。