(独)海洋研究開発機構、北太平洋最深層部の水温上昇が南極海での気候変動現象と数十年規模でリンクしていることを実証

発表日:2010.06.25

(独)海洋研究開発機構は、北太平洋底層で観測された水温上昇が、南極アデリー海岸沖における大気海洋間の熱交換の変化(海洋から大気への熱輸送の減少)に起因し、しかもそれは、深層循環の時間スケール(800年から1000年)よりもはるかに短い時間差(約40年)で出現することを初めて実証したと発表した。近年、北太平洋などの底層における水温上昇(貯熱量の増加)が、地球全体の熱配分や気候変化に大きく影響する新たな要素として注目されている。今回の成果は、遠く離れた南極海での気候変動現象が、短時間で北太平洋底層の海洋環境に影響を及ぼすことを、同機構と京都大学が共同開発した「四次元変分法全球全層海洋データ同化システム」を用いて示したもので、海洋の貯熱量変化の実態を明らかにしただけではなく、気候変動予測や、さらには地球環境変動予測の不確実さを低減させる上でも極めて重要な意味を持っているという。

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