(独)海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、日本近海の海面水温異常が日本の夏に強い影響を及ぼすことを発見したと発表した。同機構によると、本州北部から東に帯状に延びる親潮続流沿いの海域と日本海中心部の海面水温が異常に高くなると、大気と海洋の相互作用により偏西風が北にずれ、南から湿った温かい空気が流れ込むため、7月と8月の日本列島が猛暑になるという。また逆に、それらの海域の海面水温が異常に低いと、偏西風が南にずれ、北から冷たい空気が入り込み易くなるため、7月と8月の日本列島は冷夏になるという。この研究成果は、中高緯度の大気力学における重要な要因(地球の自転、大気最下層の温度分布、及び偏西風の位置)を考慮した新たな解析の結果、導かれたもの。これにより、夏の異常気象を2~3ヶ月先から正確に予報するためには、中高緯度の大気海洋相互作用を考慮することが重要であるということが分かったという。
情報源 |
(独)海洋研究開発機構(JAMSTEC) プレスリリース
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機関 | (独)海洋研究開発機構(JAMSTEC) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 気候変動 | 地球環境 | 海洋研究開発機構 | 猛暑 | 偏西風 | 海面水温 | JAMSTEC | 冷夏 | 大気海洋相互作用 | 中高緯度 |
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