岡山大学は、スーパー食品売場のライブ中継とアプリ配信を組み合わせた食品ロス削減の取り組み(プロジェクト名:のこり福キャンペーン 2026)を実施する。実施期間は令和8年1月9日から3月31日で、参加は生協団体・食品スーパーマーケットの3事業者4店舗で構成される。
岡山県では2019年度の食品ロス発生量が約12.7万t、うち食品小売業由来が1.1万tと推計され、販売期限の短いカテゴリーにおけるロス率の高さが課題である。本キャンペーンは、割引商品の情報を市民に随時提供して見える化し、購入を後押しすることで売れ残りを抑制する狙いである。
鍵技術は、画像中の割引ラベルから商品名・定価・割引率(金額)を読み取る光学文字認識である。店舗の食品売場にWebカメラを設置して静止画像を取得し、読み取り結果と中継画像をスマートフォン用アプリに配信する。評価指標はアプリ利用実績、売上実績(匿名POS)、食品ロス発生量、人流データ、アンケートデータで、啓発効果と要因関連(個人属性、認知・態度・行動の関連性)をデータサイエンス手法で検証する。店舗ではポスター・チラシの掲示配布、ネット広告・SNS・プッシュ通知を併用し、アプリ上ではポイント還元クーポンを付与する。さらにクーポン利用1件あたり10円を参加事業者からフードバンク団体へ寄付する(一部店舗)。
本プロは、農林水産省「令和6年度食品ロス削減緊急対策事業のうち食品ロス削減緊急対策モデル支援事業」の一環であり、研究グループは、取得した知見を参加事業者・業界団体・行政機関へ報告し、共有と社会実装を通じて食品ロス削減に貢献すると述べている。今後はキャンペーン期間の各種データに基づく効果検証と結果共有を進める方針だ。