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 (株)富士通研究所、光と熱の両方から電力を作り出すハイブリッド型発電デバイスを開発

発表日:2010.12.09


  (株)富士通研究所は、光と熱の両方から電力を作り出すハイブリッド型の発電デバイスを開発したと発表した。この発電デバイスは、光環境と熱環境のそれぞれに対応して、2つの半導体材料(P型とN型)の接続を回路的に切り替えることで、光発電と熱発電の2つの機能を実現。これにより、エネルギー源として従来は別々に利用していた光と熱を1つの発電デバイスで利用可能となる。また、同デバイスは、安価な有機材料を用いているため、製造コストが大幅に削減できるという。昨今、身近に存在する光、熱、振動、電波などからエネルギーを収穫して電力に変換する技術として、エネルギーハーベスティング(環境発電)の分野が注目されており、今回開発した技術は、同分野での応用が期待できる。同技術によって電力の自給自足が実現すると、電気の配線や電池交換などのメンテナンスが不要になるため、観測空白地域での気象センサーの普及など、様々な応用の可能性があるという。同社は今後、ハイブリッド素子の性能向上と量産化技術の開発を行い、2015年頃の実用化を目指すとしている。

情報源 (株)富士通研究所 プレスリリース
機関 (株)富士通研究所
分野 地球環境
キーワード 太陽光発電 | 半導体 | ハイブリッド | 電力 | 熱 | 富士通研究所 | エネルギーハーベスティング | エネルギー源 | 光
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