三井ホーム(株)は、給湯用の高効率太陽熱ソーラーシステムを2011年4月23日(土)より、沖縄を除く全国で発売すると発表した。同システムは、屋根などに設置した集熱パネルに熱媒(不凍液)をポンプで循環させ、太陽熱で高温に達した熱媒を、貯湯タンク内の熱交換器に通すことにより、貯湯タンク内に蓄えた水を温めてお湯にする「ソーラーシステム」をベースにしたもので、同社が参画した「環境省地球温暖化対策技術開発等事業(競争的資金)」において開発された。同システムは、新開発の高効率集熱パネル(高透過ガラス、Vフィルム、真空断熱ケース)を採用することで、日射の少ない朝夕や気温の低い曇りの日でも、効率的に集熱可能で、同社採用の従来型の集熱器よりも集熱効率が約18%アップした。同社では、開発にあたり実施したユーザーアンケート調査結果で、「太陽熱ソーラーシステム」について、“適切な情報提供や提案があれば積極的に取り入れたい“というニーズがみられたことから、太陽光発電とともに太陽エネルギーを有効に活用できる同システムの普及が期待されるとしている。