文部科学省は、福島第一原子力発電所から20-30km圏内の土壌試料のプルトニウム(Pu)の分析結果を公表した。これは、福島第一原子力発電所の南から西方向の範囲における走行調査で空間放射線量率の高かった4箇所で採取した土壌試料を分析し、Pu-238及びPu-239+240の濃度を求めたもの。その結果、1箇所でPu-239+240が 約0.013Bq/kg検出された。しかし、1)そのレベルは今回の事故前のレベルの範囲内(平成11~19年度の平均値:0.49Bq/kg)であること、2)先日、福島第一原子力発電所の敷地内で、事故による放出と見られるプルトニウムが検出された際は、Pu-239+240とともに、より高い濃度のPu-238が検出されたが、今回はPu-238が検出されていないこと、などから、検出されたPu-239+240は今回の事故によるものではないと考えられるという。また、その他の3箇所はPu-238及びPu-239+240 は検出されなかった。このことから、今回の採取地点の土壌に、今回の事故によるプルトニウムの飛散はなかったものと考えられるという。
情報源 |
文部科学省 福島第一原子力発電所から20-30km 圏内の土壌試料のPu の分析結果
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機関 | 文部科学省 |
分野 |
地球環境 健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 土壌 | 文部科学省 | 飛散 | 福島第一原子力発電所 | ベクレル | 放射能 | 放射線 | 空間線量率 | プルトニウム |
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