清水建設(株)は、モンゴルとインドネシアで新たなCO2削減プロジェクトの実現可能性調査(FS)を開始したと発表した。同調査は、環境省(実施機関:(公財)地球環境センター)の「新メカニズム等実現可能性調査」に採択されたもの。モンゴルでのプロジェクトは、建物の暖房熱源を石炭ボイラーから地中熱利用のヒートポンプに置き換えるとともに、ヒートポンプの電源に太陽光発電と蓄電池を併用し、CO2削減を図るもので、期待されるCO2の削減効果は、163,000t-CO2e/年となる。一方、インドネシアでのプロジェクトは、農地として開発された泥炭域の地下水位を適切に制御することにより、泥炭乾燥に起因するCO2の分解・排出抑制を図り、かつ籾殻を利用したバイオマス発電により化石燃料の代替を図るもの。これにより期待されるCO2の削減効果は、泥炭の乾燥防止により225,000t-CO2e/年、籾殻発電(1MW)で6,000t-CO2e/年となり、削減総量は計231,000t-CO2e/年が期待できるという。なお、両調査ともに、調査期間は平成24年3月までの予定。