環境省は、産業廃棄物焼却施設における焼却灰の放射性セシウム濃度測定結果を公表した。同省では、東京都の一般廃棄物焼却施設の飛灰から8,000Bq/kgを超える放射性セシウム(セシウム134及び同137)が検出されたことから、東北、関東地方等の関係16都県に対し、産業廃棄物焼却施設における焼却灰の放射性セシウム濃度について先行的なサンプル調査実施を要請した。その結果、報告された110施設中77施設で焼却灰中の放射性セシウム濃度が1,000Bq/kgを下回った。また、8,000Bq/kgを超える濃度の放射性セシウムは福島県などの6施設の焼却灰から検出されたが、適切な一時保管がなされていると報告された。同省では、今後、今回の先行調査において焼却灰から8,000Bq/kgを超える放射性セシウムが検出された施設の追跡調査を実施するとともに、他の類似施設の焼却灰についても調査するという。