環境省は、平成22年4月1日から平成23年3月31日までの1年間の全国の廃棄物焼却施設(一般廃棄物焼却施設と産業廃棄物焼却施設)における排ガス中のダイオキシン類濃度の測定結果等を公表した。その結果、この1年間に全国の廃棄物焼却施設から排出されたダイオキシン類の総量は約61グラムと推計され、その内訳は、一般廃棄物焼却施設からが約33グラム(前年比約3グラム減少)、産業廃棄物焼却施設からが約28グラム(前年比約5グラム減少)であった。これは、昨年度の調査による推計排出量(約68グラム)との比較で約10%削減したことになる。ダイオキシン類対策特別措置法第33条第1項の規定に基づく「我が国における事業活動に伴い排出されるダイオキシン類の量を削減するための計画」(平成17年6月変更)では、平成22年の廃棄物焼却施設からの排ガス中のダイオキシン類排出量を、平成15年の145グラムに比べ約30%削減する目標としているが、平成22年の実績では約58%削減し、目標を達成している。