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 (独)国立環境研究所、北極上空で南極オゾンホールに匹敵する観測史上最大のオゾン層破壊が発生と発表

発表日:2011.10.03


  (独)国立環境研究所ら9カ国による研究グループは、北極上空で2011年の冬から春にかけて、観測史上初めて、南極オゾンホールと匹敵する規模のオゾン破壊が起こっていたことを確認した。これは、米国の人工衛星搭載センサーMLS、CALIPSO、OMI及び8カ国の北極圏におけるオゾンゾンデ観測(気球を用いたオゾン量の直接観測)により明らかになったもの。モントリオール議定書に始まるフロン類の排出規制の効果により、オゾンを破壊する活性塩素の大気中濃度はすでに減少に転じている。しかし、2011年冬の北極圏上空では低温状態が継続したため、オゾンを破壊する不安定な活性塩素の増大が継続し、高度18~20kmでのオゾン破壊が80%まで進んだことが確認された。同研究所では、今後もこのような規模の北極上空でのオゾン破壊が起こる可能性は否定できないことから、南極オゾンホールに加えて北極オゾンホールの状況の監視を続け、オゾン破壊の将来予測の不確実性を改善する努力を続けていくとしている。

情報源 (独)国立環境研究所 記者発表
機関 (独)国立環境研究所
分野 地球環境
キーワード 国立環境研究所 | 北極圏 | フロン | 南極 | 低温 | モントリオール議定書 | オゾンホール | 排出規制 | 活性塩素
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