三菱電機(株)と東京電力(株)は、ビル・工場向け空調用の高効率空冷式ヒートポンプ氷蓄熱ユニットを共同開発したと発表した。氷蓄熱ユニットは、電気式ヒートポンプでつくる冷水と温水を空調に使用するとともに、夜間の製氷運転でつくる氷の冷気を昼間に利用するため、CO2排出量削減と電力負荷平準化の効果が高く、空冷式ヒートポンプチラーと組み合わせたシステムに高いニーズがあった。しかし、両ユニットの組み合わせは、システム設計・構築が複雑になるためコストが高くなる等の課題があった。今回両社が共同開発した氷蓄熱ユニットは、高効率の空冷式ヒートポンプチラーとの組み合わせにより、システム全体のイニシャルコストの低減を図るとともに氷蓄熱ユニットでは業界トップクラスのエネルギー消費効率を実現した。システムコントローラーによって両ユニットの同時制御運転システムを容易に構築することができる。製氷運転時のエネルギー消費効率は従来機に比べて51%向上したという。