千葉県は、平成22年の地盤変動状況を把握し、地盤沈下防止対策を図るため、千葉県、千葉市及び国土地理院が実施した調査結果をとりまとめた。この結果によると、地盤沈下が認められた地域の面積は、調査を実施した3,204.7平方kmのうち2,820.5平方kmで、前年(2,653.2平方km)比較して約1.1倍に増加した。しかし、2cm以上沈下した面積は0.0平方kmで、前年(22.3平方km)と比較して減少した。最大沈下地点は、習志野市藤崎にある水準点の2.16cm(前年は八街市八街ろの2.40cm)であった。同県では、今後も、引き続き地盤変動状況の監視と地下水及び天然ガスかん水の揚水規制等を実施し、地盤沈下の防止に努めていくという。なお、今回の調査は、東北地方太平洋沖地震の発生前に実施したものである。