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 東京大学、二酸化炭素の安定炭素同位体の高精度連続計測に成功

発表日:2011.10.21


  東京大学大学院新領域創成科学研究科の研究グループは、大気に含まれる二酸化炭素(CO2)の安定炭素同位体の変化を高精度に連続計測できる装置を開発した。温室効果ガスであるCO2の安定炭素同位体を計測することは、CO2の排出源や大気中の収支の解明に役立つことから、地球温暖化防止の施策を進める上で重要とされている。しかし、これまで一般的に用いられてきた安定同位体比質量分析計(IRMS)は、サンプリングした気体を実験室に持ち帰らなければならず、高精度である反面、計測までに時間を要し、現場での計測が困難等の問題があった。研究チームは今回、高感度レーザー吸収分光法を応用し、CO2安定炭素同位体の変化を現場でリアルタイムに計測できる可搬型装置を開発。その実証のため、東京で同装置による連続計測を行うとともに、3点の大気をサンプリングし、IRMSによる計測を行った。その結果、両計測結果は概ね一致し、今回開発した装置の性能が立証された。同装置は、温室効果ガスの収支の把握のほか、火山活動予測等の幅広い分野への応用が期待されるという。

情報源 東京大学大学院新領域創成科学研究科 プレスリリース
機関 東京大学大学院新領域創成科学研究科
分野 地球環境
キーワード CO2 | 地球温暖化 | 二酸化炭素 | 温室効果ガス | 大気 | 東京大学 | 高精度 | 安定炭素同位体 | 計測 | レーザー吸収分光法
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