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 (独)科学技術振興機構、過熱水蒸気による油汚染土壌浄化技術開発に成功

発表日:2008.04.09


  (独)科学技術振興機構は、独創的シーズ展開事業・委託開発の開発課題「過熱水蒸気による油汚染土壌浄化技術」の開発結果を成功と認定した。この開発課題は、東京海洋大学 の中村宏准教授の研究成果をもとに、東洋建設(株)に委託して企業化開発を進めていたもの。近年、製油メーカーやガソリンスタンドなどの跡地での油汚染土壌が社会問題化しており、安全かつ高効率に処理できる技術が望まれている。この新技術は、過熱水蒸気(常圧で400~500℃)を油汚染土壌に接触させ、土壌に付着している油分を分離し浄化するもの。従来困難であった油汚染濃度30,000mg/kgの細粒系土壌を浄化でき、車載方式の処理装置により、汚染現場で特殊な薬剤や高圧処理を用いずに処理可能であるなど、高濃度から低濃度、細粒径から粗粒径に至る広範囲の油汚染土壌を、安全かつ高効率に処理できる技術として、実用化が期待されるという。

情報源 (独)科学技術振興機構 プレスリリース
機関 (独)科学技術振興機構
分野 水・土壌環境
キーワード 油汚染 | 科学技術振興機構 | 土壌浄化 | JST
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