(株)神戸製鋼所は、加古川製鉄所にガスタービン・コンバインドサイクル・システム(GTCC)を増設すると発表した。GTCCは、圧縮した燃料ガスと空気を燃焼させて直接ガスタービンを回して発電すると同時に、ガスタービンより排出された燃焼排ガスを利用することで排熱ボイラでも蒸気を発生させ発電する、高効率・省エネ型の発電設備。同製鉄所では、2014年12月の完工を目指して自家発電所ボイラの全面的な更新工事に取り組んでおり、5缶のガス焚きボイラを順次解体撤去し、3缶のボイラとGTCC1基に置き換える予定でいたが、GTCC燃焼器の性能改善や燃焼制御・監視技術の向上などにより、発熱量が低い燃料でもGTCCを安定的に稼動出来ることを確認したことから、当初計画を変更し、2基目のGTCCを導入することになった。これにより、さらなるコストダウンとCO2削減効果(当初の予定-13万トン/年→2基目導入時-41万トン/年)を見込んでいる。なお、同設備は、2013年上期に着工し、2014年12月に稼動開始予定。