環境省は、平成23年11月14日~19日に、ウガンダ共和国・カンパラで開催された、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第34回総会及び第1回第1、2作業部会(気候変動の自然科学的根拠、影響・適応・脆弱性に関する科学的知見を担当する部会)総会の結果を公表した。今回の会合では、「気候変動への適応推進に向けた極端現象及び災害のリスク管理に関する特別報告書」(SREX)が承認された。また、平成22年8月30日に公表されたインターアカデミーカウンシル(IAC)によるIPCCのプロセスや手続きに関するレビュー報告書における勧告に関し、今後のIPCCの対処について議論が行われた結果、これまでの総会及び今回の総会の合意によって、IAC勧告の主要な事項については、IPCCの改革方策がまとめられた。今回議論された内容は、2014年に公表予定の第5次評価報告書の執筆プロセスおよび今後のIPCCの運営に反映され、より透明性、信頼性の高い執筆作業、運営が行われることが期待されるという。次回総会は、クロアチア・ドブロブニクにて開催(開催時期未定)される。