環境省は、平成22年10月11日~14日に、韓国の釜山で開催された「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第32回総会」の結果を公表した。今回、2014年の公表を予定している第5次評価報告書の統合報告書の構成や作成プロセスについて議論が行われ、以下のトピック等が取り上げられることが合意された。1)気候変動の観測とその原因、2)将来の気候変動、影響、リスク、3)適応策と緩和策、4)社会システムの変革、5)気候変動枠組条約第2条に関連する情報。また、平成22年8月30日に公表されたインターアカデミーカウンシル(IAC)によるIPCCのプロセスや手続きに関するレビュー報告書に関し、今後のIPCCの対処について議論が行われ、査読を経ていない論文の取り扱いを定める新たなガイダンスの導入など、報告書の作成プロセスに関する合意がなされた。今後、第5次評価報告書に向けて各作業部会の活動が本格化され、IACからの勧告を受けたIPCCのプロセス、手続き等の強化が開始される予定という。