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 (独)森林総合研究所、絶滅したと思われていたミズナギドリの希少種を小笠原諸島で再発見

発表日:2012.02.07


  (独)森林総合研究所は、絶滅したと思われていたミズナギドリの希少種を小笠原諸島で再発見したと発表した。今回発見されたのは、ミズナギドリの仲間であるブライアンズ・シアウォーター(英名)。この鳥は、ハワイの北西部に位置するミッドウェイ諸島で1963年に初めて標本が採集された後、ミッドウェイで1990年代初めに再び観察された以外に記録がなく、絶滅を疑われていた。しかし、小笠原諸島で1990年代以後に見つかった6個体の小型のミズナギドリのDNAと形態を分析したところ、ブライアンズ・シアウォーターと同種であり、現在も小笠原に生き残っていることが分かった。今回の発見は、2011年に世界自然遺産として登録された小笠原諸島の生態系が極めて高い価値を持つことを改めて示し、これまでの外来種対策の研究や駆除事業の重要性を示すもので、今後さらに積極的に保全していく必要があるという。研究グループでは、ブライアンズ・シアウォーターの和名として、小笠原に生息する小型のミズナギドリという意味で「オガサワラヒメミズナギドリ」とすることを提案している。

情報源 (独)森林総合研究所 プレスリリース
同上 詳細版(PDF)
機関 (独)森林総合研究所
分野 自然環境
キーワード 外来種 | 小笠原諸島 | 生態系 | 森林総合研究所 | 絶滅 | 希少種 | 世界自然遺産 | ミズナギドリ | ブライアンズ・シアウォーター | ミッドウェイ諸島
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