(独)森林総合研究所は、NPO小笠原自然文化研究所との共同研究により、世界的な希少種オガサワラヒメミズナギドリの営巣地を、小笠原諸島で初めて発見したと発表した。オガサワラヒメミズナギドリは、ミッドウェイ諸島で見つかった古い標本に基づいて2011年に新種として発表された。これまでに確実にこの種であると判明している記録はわずか8例しかなく、非常に個体数が少ないと考えられることから、環境省や世界自然保護連合のレッドリストでは、絶滅危惧IA類に指定されている。今回、世界自然遺産の島である小笠原諸島の東島において、2015年2月25日に営巣地を発見した。東島の国有林は、林野庁により森林生態系保護地域として保全され、固有森林生態系の修復を目的とした外来植物の駆除事業が営巣地に配慮しつつ行われている。また、捕食者として大きな脅威となる外来ネズミも環境省により根絶されている。これらの成果により、オガサワラヒメミズナギドリが生き残ることができたと考えられる。今回の発見は、世界自然遺産である小笠原諸島の自然の持つ価値を、さらに高めるものであるという。
情報源 |
(独)森林総合研究所 プレスリリース
(独)森林総合研究所 プレスリリース(PDF) |
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機関 | (独)森林総合研究所 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 外来種 | 小笠原諸島 | 生態系 | 森林 | 国有林 | 森林総合研究所 | 希少種 | ミズナギドリ | ミッドウェイ諸島 | 小笠原自然文化研究所 |
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