(国研)森林研究・整備機構森林総合研究所は、北海道大学およびNPO法人小笠原自然文化研究所と共同で、広域に分布する種セグロミズナギドリ(学名:Puffinus lherminieri)と別種であることが2018年に確認された小笠原諸島の海鳥の呼称を「オガサワラミズナギドリ」に戻すことについて提言した。同地のセグロミズナギドリは南硫黄島と東島のみで繁殖が確認されており、外来生物の脅威が懸念されることから環境省レッドリストの絶滅危惧IB類(EN)に指定されている。この鳥は1915年に発見され、かつては「オガサワラミズナギドリ」と呼ばれていたもので、戦後は2007年まで繁殖地が確認されることが無かった。分布の狭い集団であるため、2012年に発見された固有種「オガサワラヒメミズナギドリ」等とともに保全を進めることが重要であり、同種の和名を、地域名を冠した旧和名に戻すことは世界自然遺産地域としての保全意識の向上に有効な方策になり得るという。
情報源 |
森林総合研究所 研究成果
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機関 | 森林総合研究所 北海道大学 小笠原自然文化研究所 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 小笠原諸島 | 森林総合研究所 | 北海道大学 | 世界自然遺産 | NPO法人小笠原自然文化研究所 | セグロミズナギドリ | オガサワラミズナギドリ | 絶滅危惧IB類(EN) |
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