福岡県は、レアメタル「タンタル」のリサイクル事業化を実現したと発表した。タンタルは、使用済電子機器に含まれるレアメタルの一つで、スマートフォン・パソコン等のハイテク機器に不可欠な金属であるため、その資源確保、安全保障の観点からもリサイクルの必要性が高まっているが、製品中に含まれるタンタルを効率的に回収する技術が無いため、リサイクルされていなかった。こうした背景の下、福岡県リサイクル総合研究センターでは、タンタルリサイクルの事業化に向けて、国内で唯一タンタル鉱石からの抽出技術をもつ三井金属鉱業(株)、中間処理事業者である柴田産業(株)と共同で、使用済電子機器から効率的にタンタルを回収する技術の開発に取り組んできた。今回、低コストの実用化技術を確立できたことから、三井金属鉱業では、経済産業省の補助金を活用して設備を導入し、柴田産業と連携して、タンタルのリサイクルを事業化する。具体的には、柴田産業が、産業用の使用済電子機器からタンタルの含有部品を分離・選別・回収し、三井金属鉱業が濃縮・精製によりタンタルを抽出する。同県では、今回の事業化をレアメタルリサイクル推進事業の大きな成果として位置付けるとともに、レアメタルリサイクルの拠点化に向けた大きな一歩としている。
情報源 |
福岡県 記者発表資料(PDF)
福岡県 福岡県のレアメタル・レアアースリサイクルの取組を紹介します! |
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機関 | 福岡県 福岡県リサイクル総合研究センター 三井金属鉱業(株) 柴田産業(株) |
分野 |
地球環境 ごみ・リサイクル |
キーワード | リサイクル | レアメタル | 三井金属鉱業 | 福岡県 | 事業化 | 福岡県リサイクル総合研究センター | タンタル | 柴田産業 |
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