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 宇宙からの高精度の大気観測「SMILES」のデータ、一般向けに公開

発表日:2012.03.05


  (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)と(独)情報通信研究機構(NICT)は、国際宇宙ステーションの「きぼう」船外実験プラットフォームに設置した、高精度の大気観測センサ「SMILES」による観測データを、一般向けに公開したと発表した。SMILESは、極低温(-269℃)に冷却した超伝導検出器により、地球大気中の微量分子が放出する微弱なサブミリ波を高感度で計測できるセンサで、平成21年10月から平成22年4月までの約6か月間にわたり、観測データを取得した。その後、両機構では、同データからの大気微量分子の導出精度を高めるための改良を進めるとともに、公募で選ばれた研究グループに限定して観測データの提供を行い、精度の実証を行ってきた。今回、データの観測精度の高さが確認できたことから、一般の利用者向けに観測データを公開した。公開するデータは、SMILESにより観測された、地球大気のオゾンや塩素化合物など合計11種類の大気微量分子の高度分布。これらのデータは、オゾンホールに代表される成層圏オゾンの変動や地球温暖化など気候変動の解明に大きく貢献するという。

情報源 (独)宇宙航空研究開発機構 プレスリリース
(独)宇宙航空研究開発機構 SMILES
(独)情報通信研究機構(NICT) プレスリリース
機関 (独)宇宙航空研究開発機構 (独)情報通信研究機構(NICT)
分野 地球環境
キーワード 地球温暖化 | 気候変動 | 宇宙航空研究開発機構 | JAXA | オゾン | 地球観測 | NICT | SMILES | 情報通信研究機構 | 大気微量粒子
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