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 (株)日立製作所、レアアースを用いない産業用11kW高効率永久磁石同期モーターを開発

発表日:2012.04.11


  (株)日立製作所は、(株)日立産機システムと共同で、モーターの心臓部である鉄心に鉄基アモルファス金属を採用することで、レアアース(ネオジウム、ディスプロシウム)を含んだ磁石を用いない、11kW高効率永久磁石同期モーターを開発したと発表した。近年、地球温暖化などの環境問題への対応として、モーターなどの電気機器の効率を高め、エネルギー消費を抑制する技術が注目されている。また、資源枯渇の観点から、レアアースのリサイクルや他の材料への置き換えのニーズが高まっている。両社では、レアアースを用いないモーターの基礎技術を2008年に確立したが、今回、さらなる大容量化と高効率化を図るため、構造の最適化や鉄心の損失低減などの応用技術を開発し、中型容量クラスである11kWモーターへの適用を実現した。今回開発したモーターは、従来品より小型でありながら、国際電気標準会議(IEC)の効率ガイドラインの最高水準であるIE4に適合するエネルギー効率約93%を達成。今後はさらに技術開発を進め、2014年度に製品化をする予定という。なお、同技術の一部は(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「希少金属代替・削減技術実用化開発助成事業」を受けて開発したものである。

情報源 (株)日立製作所 ニュースリリース
機関 (株)日立製作所
分野 地球環境
キーワード NEDO | 日立製作所 | レアアース | 日立産機システム | 高効率 | モーター | ディスプロシウム | 磁石 | ネオジウム | アモルファス金属
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