東京大学、南極・グリーンランド氷床や山岳氷河の融解が人為起源の温暖化に起因する可能性を示唆

発表日:2012.07.19

東京大学大気海洋研究所の横山准教授らのグループは、現在進行中の南極氷床およびグリーンランド氷床、そして山岳氷河の融解が、2万年前の氷期から続く自然現象ではなく、近年に特有の現象であることを明らかにした。これは、こうした氷床融解が人為起源の気候変調(温暖化)に起因する可能性を示唆するもので、気候メカニズムの解明に大きく貢献することが期待されるという。近年、人工衛星等を用いた地球観測により、氷床融解の進行が確認されているが、これらの観測は過去50年分程度と、地球の環境変動を捉える上では極めて短期間であるため、その傾向が、人為起源の環境変化に起因するのか、過去2万年間続いているものなのかは、世界的に議論が続いていた。今回の研究では、氷床から遠く離れた日本列島の地形地質データを地球物理モデルと組み合わせ、氷床融解のモデルを検討。その結果、3,000-4,000年前の海水準の観測値との整合性から、氷期以降の自然現象としての氷床融解は数千年前までに終了しており、近年の氷床融解の加速は、人為起源の温暖化に伴って引き起こされた可能性が示唆された。

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