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 東レ(株)、環境に優しい「生分解性微多孔フィルム」を開発

発表日:2012.08.08


  東レ(株)は、透湿性と防水性を併せ持ちながら、生分解性のある微多孔ポリ乳酸フィルムを開発したと発表した。透湿・防水フィルムは、農業用やヘルスケア用をはじめ、日常のさまざまな場面で使用されているが、廃棄物処理問題や環境負荷低減の観点から、生分解可能なポリマーへの素材の置き換えが切望されている。透湿・防水フィルムの製造には、空気を通し水は通さない微細な孔(「貫通孔」)を発現させる必要があるが、代表的な生分解ポリマーであるポリ乳酸を用いた透湿・防水フィルムを、生産性の高い乾式法で製造することは、技術的に困難とされていた。今回、同社のフィルム製造技術に、独自の高分子技術、粒子分散技術を融合させることにより、乾式法による「貫通孔」を有した「生分解性微多孔ポリ乳酸フィルム」の創出に成功した。同フィルムは、構成する全てのポリマーが生分解性を有するとともに、バイオマス性が高いため、持続可能な循環型社会の発展に向けて大きく貢献できる。同社では今後、早期の実用化に向けた量産技術の開発を加速していくという。

情報源 東レ(株) プレスリリース
機関 東レ(株)
分野 地球環境
キーワード 循環型社会 | バイオマス | 東レ | ポリ乳酸 | フィルム | 持続可能 | ポリマー | 生分解性 | ポリエチレン
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