気象庁は、海洋酸性化に関する情報の提供を開始すると発表した。近年、地球温暖化の主要な原因とされる大気中のCO2が増加したため、海洋に溶け込むCO2も増え、海洋酸性化が進行している可能性が指摘されている。進行すると、大気中のCO2濃度を左右する海洋のCO2吸収能力の低下や、海洋の生態系への影響などが懸念される。同庁では、地球温暖化や海洋酸性化の状況を把握するため、海洋気象観測船により北西太平洋を対象に長期にわたり継続して海洋観測を実施している。今回、その観測データをもとに、北西太平洋海域の表面海水中における海洋酸性化(=水素イオン濃度指数(pH)の低下)の状況について解析を行った。その結果、観測した海域では、pHが10年あたり約0.02低下し、海洋酸性化が進行していることが分かった。同庁は、今回の解析をもとに、同庁ホームページ「海洋の健康診断表」を通じて、国内で初めての海洋酸性化に関する定期的な監視情報として提供を開始するという。
情報源 |
気象庁 報道発表資料
気象庁 海洋の健康診断表(海洋の総合情報) |
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機関 | 気象庁 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
キーワード | CO2 | 地球温暖化 | 気象庁 | 太平洋 | pH | 海洋観測 | 海洋酸性化 | 観測船 |
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