気象庁は、全球の海洋による二酸化炭素(CO2)吸収量に関する情報提供を開始すると発表した。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書では、現在、海洋は産業活動により排出されたCO2の約3割に相当する量を吸収する、重要な吸収源となっており、海洋酸性化を引き起こしていることが示された。このまま大気中へのCO2排出量が増加し続ければ、海洋がCO2を吸収する能力が低下し、地球温暖化の進行が加速されることが懸念されている。今回、同庁の海洋気象観測船による観測結果と、国際的な海洋観測網で得られたデータをもとに、全球の海洋によるCO2吸収量を求めた結果、海洋によるCO2吸収量は、1年あたり19億トン炭素(1990~2011年の平均)で、近年増加傾向にあることが分かった。同庁は、今回の解析をもとに、同庁ホームページ「海洋の健康診断表」を通じて、国内で初めて全球の海洋によるCO2吸収量に関する定期的な監視情報として提供を開始するという。
情報源 |
気象庁 報道発表資料
気象庁 海洋の健康診断表(海洋の総合情報) |
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機関 | 気象庁 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
キーワード | CO2 | 地球温暖化 | 気象庁 | IPCC | 海洋観測 | 海洋酸性化 | CO2吸収量 | 観測船 |
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