国連環境計画(UNEP)は、生物多様性に富んだ熱帯128ヶ国で農地化が進み、生物多様性が脅かされているとの報告書を発表した。調査によると、1999年〜2008年で耕作地は毎年4万8000km2拡大し、コメ、トウモロコシ、大豆、飼料モロコシ、アブラヤシ等が作付けされた。特にナイジェリア、インドネシア、エチオピア、スーダン、ブラジルで耕地面積の増大が著しいという。作物ではコメの作付面積が、特に熱帯林で広がっている。この傾向が続けば、2020年までの生物多様性戦略計画の愛知ターゲット達成も危うくなるという。報告書は、自然保護のため、農地化を防止する強力な土地利用政策、新たな保護区の設定、森林保護プロジェクト、バイオ燃料作物作付けへのインセンティブ廃止等が急務であるとしている。同報告書は、2012年4月に設立された「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム」(IPBES)の第一回総会(2013年1月、ドイツ、ボンで開催)のため作成された。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 自然環境 環境総合 |
キーワード | 生物多様性 | IPBES | 国連環境計画 | UNEP | 自然保護 | 農地 | 熱帯 | 熱帯林 | 生物多様性戦略計画 | 愛知ターゲット |
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