アメリカ環境保護庁は、2012年の新型乗用車・小型トラックの燃費が大幅に向上し、石油消費とCO2排出が減少したとする年次報告書『小型車の技術・CO2排出量・燃費の動向(1975-2012)』を発表した。同報告書によると、2012年新型車の燃費は前年比1.4mpg(マイル/ガロン)増の23.8mpgに向上、CO2平均排出量は1マイル当たり374グラムに減少する見込みで(ともに自動車各社の販売予測に基づく暫定値)、1975年の報告開始以来、年間で最大レベルの改善となる。また、2007年以降、燃費は16%向上、CO2平均排出量は13%減少したという。報告書では、こうした改善の要因として、高効率技術の迅速な導入、高燃費車の選択肢の拡大、多くのメーカーが将来の燃費・排出基準強化に対応可能な車の販売を開始していることなどを指摘している。オバマ政権は、温室効果ガスを削減し、2025年までに燃費基準を現在の2倍に引き上げる政策を打ち出しており、燃費は今後も大きく向上する見込みであるという。