アメリカエネルギー省(DOE)は、テキサス州ポートアーサーにあるエア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ社の水素製造工場で、炭素回収・利用・貯留(CCUS)の実証プロジェクトが本格始動したと発表した。同社はDOEから2億8400万ドルの助成を受け、水素製造過程でメタンの水蒸気改質により生成されるガスからCO2を分離する画期的な設備を2工場に設置した。設備をフル稼働した場合、年間約100万トンのCO2が回収でき、これを同州ヒューストンの南に位置する油田に注入し石油増進回収(EOR)を行うことで、年間160~310万バレルの石油増産が見込めるという。すでに22万2000トン以上のCO2を回収、現在EORに利用しながら地下層に安全に貯留している。確実な炭素貯留の実現に向け、プロジェクト期間中、CO2のモニタリングや検証、算定活動が行われる。CCUS技術は、化石燃料の使用による環境影響を大幅に低減するだけでなく、経済的利益およびエネルギー安全保障の向上をもたらすと、DOEは期待を寄せている。
情報源 | アメリカエネルギー省(DOE) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカエネルギー省(DOE) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | CO2 | 水素 | アメリカエネルギー省 | DOE | 実証 | メタン | 化石燃料 | 環境影響 | 炭素回収・貯留 | CCUS |
関連ニュース |
|