グリーンランド氷床の氷上湖融水による氷河の流速と方向の変化について、国際研究チームが発見

発表日:2013.07.17

アメリカとイギリスの科学者チームは、グリーンランド氷床上の湖から水が抜ける仕組みを調査し、この排水の経路と速度により、氷河が動く速さと方向も変わるという研究結果を発表した。これまでの研究から、氷上湖から急速な排水があると、岩盤上の氷河の滑動が変化することは示唆されていたが、緩やかな排水の影響についてはわかっていなかった。チームは、2つの氷上湖の周辺にあるGPS(地球測位システム)のデータを解析し、両湖で水が抜ける経路と時間が異なることをつきとめた。水が氷床底の岩盤に達したのちの氷河の流れの変化も異なり、排水に長時間を要した湖付近は、年420メートル、短時間で排水した湖では、その4倍の年1500~1600メートルに速まったという。また氷河の流れる方向への影響も異なり、排水が遅い湖は変化がなかったが、速い方の湖の氷河はやや南向きに移動した。この結果により、融氷による海面上昇への影響には、直接海に流れる水だけでなく、氷河の流れが加速し氷山分離が進むという間接的寄与があることも明らかになったという。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 地球環境
キーワード アメリカ国立科学財団 | NSF | 氷河 | 氷床 | グリーンランド | 氷山 | 氷上湖
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