国連環境計画(UNEP)と国連訓練調査研究所(UNITAR)は、各国の廃棄物管理戦略のためのガイドラインを公表した。これはRio+20の勧告に応えるものとして、廃棄物による健康・環境リスクを軽減するための国の管理の枠組みを提示するもので、これを各国がそれぞれの状況に応じて適応させるよう求めている。現在、世界人口の約半数は、適切な廃棄物管理サービスを受けていないといい、野積み状態にあるなど適切に管理されない廃棄物が、人々の健康に深刻な影響を及ぼし、土壌汚染や温室効果ガス排出など環境被害も引き起こしている。このためガイドラインでは、各国が効果的で有効な管理戦略を策定できるよう、目標の設定や、廃棄物管理の現状分析、利用可能な技術インフラの検討、各国の優先課題の特定など、具体的な手段を提示している。ガイドラインは特に、廃棄物の管理は大きなチャンスであることを強調しており、雇用創出のほか、リサイクルによる資源の節約、利益の向上などにもつながるとしている。