アメリカエネルギー省(DOE)は、水素貯蔵に関する研究開発事業として、助成金を配分する10件の事業を選定した。DOEの「水素、燃料電池及び基盤技術プログラム」は、水素技術の長期的な成熟を支援するもの。今回、選ばれた事業では、燃料電池車が、走行距離と性能に関する消費者の期待に応えられるよう、水素貯蔵技術を開発することを目指す。助成先にはロスアラモス国立研究所、ノースウェスタン大学等が選ばれ、5年間で総額1530万ドルを受領。新しい水素貯蔵材の開発、水素貯蔵材の効果的な再生方法の開発、水素結合エネルギーを増大させるアプローチの研究等に取り組む予定である。なお、これらの事業は、水素燃料電池の研究開発に12億ドルを投じる、ブッシュ大統領の水素燃料イニシアティブの一部となる。DOEのオルブライト次官は、「継続的な投資により、水素は、根本から自動車のエネルギー源を代え、温室効果ガス排出量を削減するポテンシャルを持ち続ける」と期待を示した。