アメリカ環境保護庁は、国内の地域別雨水流出量の予測に気候変動シナリオを加えた「全米雨水計算ツール」の更新版を公表した。このツールは、汚染雨水の流出や気候変動の影響に備え、グリーンインフラの活用を促すためのソフトウェアで、「大統領気候行動計画」の一環として作成された。2013年に発表された初版では、各地域の土壌状態・傾斜・土地被覆・降水記録を基に年間雨水流出量を予測した。更新版では、これらの要素に加え、IPCCの気候変動シナリオに基づく季節的な降水量の変化、頻発化する猛烈な豪雨の影響、蒸発率の変化等を組み入れた。ユーザーが場所を入力しシナリオを選択すれば、安価な天水桶やレインガーデンなど各種グリーンインフラによる雨水流出抑制の効果を知ることができる。同国では毎年大量の未処理下水やごみ等が河川や湖に流れ込んでおり、環境や経済に悪影響を及ぼす恐れがある。このツールを用いて各地域に最適なグリーンインフラを選ぶことは、水資源の健全性を高めつつ、気候変動によるダメージを低減する効果的な方法だという。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 水・土壌環境 環境総合 |
キーワード | 気候変動 | 水資源 | アメリカ環境保護庁 | EPA | 予測 | 降水量 | 豪雨 | 雨水 | 蒸発 | グリーンインフラ |
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