アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、プエルトリコのグアニカ湾内の堆積物が、PCB、クロルデン(有機塩素殺虫剤)、クロム、ニッケル等に高濃度で汚染されていることが判明したと発表した。汚染濃度は、NOAAが1986年から開始した全米沿岸汚染物質モニタリング(NST)の測定史上、最高レベルだという。NOAAは、沿岸管理者による汚染管理のベースラインとなる現状把握のために、グアニカ湾のサンゴ礁の生態研究を実施し、生息地の種類、サンゴによる被覆の状態、魚類、汚染ストレス要因(栄養分、堆積物、毒物汚染等)などを調査した。調査に当たった研究者は、「判明した汚染物質濃度は、サンゴや魚、底生動植物にとって深刻な脅威となるレベル」であり、生物の健全性の指標でも低いものがみられたとしている。ただしその原因については、毒素のせいか他の理由かを判断するためにさらなる研究が必要だという。今回の成果は、新規のデータを他地点や過去の記録と比較できる、NSTのような長期の汚染モニタリングプログラムの重要性を示唆している。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 健康・化学物質 自然環境 環境総合 |
キーワード | モニタリング | NOAA | サンゴ礁 | 汚染物質 | アメリカ海洋大気庁 | 堆積物 | プエルトリコ | グアニカ湾 |
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